EOS Kiss X6i

 Canonの主力機、EOS Kissがモデルチェンジ、X5からX6iになりました。 主力機は1Dxじゃないの? いやいや販売の主力機です。 天文用にも注目のX6iです。 早速ノイズテストをやってみました。 方法は部屋を暗くしてグレーを撮影します。 天体撮影の時の空によるかぶりの濃度を目指します。 キャップをして、真っ暗のときのバックグラウンドノイズで評価するより、実際に近い評価が行えます。
 下の写真は上からISO-25600、露出20秒、12800/40、6400/75、3200/150、そして最下段はISO-1600の露出300秒です。 ISOと露出時間の積を同じにしてで同じ濃度になるようにしました。 右列は室温24℃、左列は冷却を想定して6℃での撮影です。 もちろん見やすいようにハイコントラスト処理はしてあります。
 さぁこれから分かること。 先ず冷却の効果はあまりありません。 せいぜい絞り1段分くらいです。 0.5段分かもしれません。 今度の画像エンジンDIGIC5の強力なノイズリダクションからこれは予想されたことです。 次はISO-1600、恐らく800も同じでしょうが、これは使い物になりません。 やはり露出5分ということでホットスポットが増えてしまいます。 総露出時間が同じなら、3200で露出短く、コンポジット枚数多くがいいようです。
 冷却温度をもっと下げれば・・・もちろん効果はありますが、その効果の度合いはこれ以上下げても大きくはないでしょう。
X6i

 次は旧X5との比較をやってみます。 下がそうです。 上段からISO-6400、3200、1600です。露出時間は当全X6iと同じです。 冷却の効果は顕著です。 ISO1.5段分くらいはありそうです。 1600の室温でのホットスポットが冷却では消えるのもありがたい。
X5

 さて、X5とX6iの比較です。 正直なところノイズレベルはX5の方が優れています。 ただし、このX5は、同じX5の中でも特にノイズが少なく選別されたものです。 それに対してX6iは発売当日の購入ですから、選別などはしておりません。 これから、数多くのX6iを調べれば、当全このX5よりノイズの少ないX6iに巡り合えるでしょうし、その確率も高いでしょう。 しかしながらDIGIC5の優れたノイズ低減効果といえども、X5とX6iのバラツキの範囲を超えて二分するほどではないということです。 外れのX6iは当たりのX5より、ノイズが多いということです。 これは購入時に選ぶことのできない我々には今回は残念な結果です。

 ではX6iをどう使いこなすか。 赤外カットフィルターやローパスフィルターの撤去の、天文用改造は当然です。 でも冷却改造はやめましょう。 それほど効果がありません。 買った高価な冷却X6iが非冷却のX6iよりノイズが多かったら悔しいじゃないですか。 2台買っていいほうを選んだほうがコストパフォーマンスからは効果的かもしれません。 それでもどうしても一段分の効果を狙って冷却したいなら、天文ガイド2010年、7,8月号で紹介された冷却ボックスがいいでしょう。 これなら、いいX6iを選んで冷やすことができます。 できの悪いのは子供の運動会用に回します。
 出来が悪いとはCanonに失礼な表現ですが、もともと一般撮影では想定外の使用を我々はしているわけで、一般撮影なら問題がないあるいは誤差範囲内であることは確かです。 誤解がないように付記しておきます。 さらに冷却効果もたった1台での結果です。 もっと多くの台数を調べれば平均的には違った結果になったかもしれません。 しかし今回のX6iのように冷却効果が顕著でない固体に当たる可能性も否定できないということです。
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まとめtyaiました【EOS Kiss X6i】

 Canonの主力機、EOS Kissがモデルチェンジ、X5からX6iになりました。 主力機は1Dxじゃないの? いやいや販売の主力機です。 天文用にも注目のX6iです。 早速ノイズテストをやってみま...

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こうしてみると、映像エンジンでノイズ低減を図るか、冷却してノイズを減らす(冷却CCD)かのどちらかなんだなぁ・・・と思います。
EOS60Daは恐らく長秒時のダークノイズのNRにも力点を置いているのでしょうね。DIGIC5でないのは残念な気もしましたが、こうしてみると、DIGIC4でも専用チューニングなら、いいのかな、と感じました。

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