オーバーサンプリングⅡ

エアリーディスク
 上の図は、ST-402の9μmのピクセルにKY博士のガイド鏡の星像をイメージしたものです。右は焦点そのままの800mmF6.4で、左は×2テレコンを入れて1600mmとしたときです。上段は、シーイングが理想的に安定しているときのほぼ理論的なエアリーディスクを示しています。下段はシーイングがやや悪化したときのイメージです。通常はこんなものです。ディスクがもやもやしているのは、ナイフエッジピント合わせの経験がある方なら納得していただけるはずです。ナイフエッジは星像を拡大して見ているわけですから。ピクセルと錯乱円との関係からはオーバーサンプリングです。
 今のKY博士の望遠鏡のもっとも長い焦点である1344mmで、20μmの星像を目標とする時、ST-402上では12μmに収める必要があります。±6μmです。9μ□のピクセルでいくら重心計算をしたところでこれが困難であることは容易に想像できます。もし本当にすばらしい夜で星がピッタンコの時には1ピクセルに完全に入れば制御すら出来ません。かつてのST-4では、1ピクセルを5等分していました。5の表示が出れば1ピクセルずれたことを示します。眼視ガイド時代、神業的なガイドを行っていた人のガイドシステムはすばらしかったのでしょう。このような方に限ってST-4 の表示が0と5しか出ないことがよくありました。〔あっ ゼロゴ行進だ!!〕と。1ピクセルに星が収まってしまったのです。KY博士のガイド鏡は3倍バローで延ばしていましたから0、5行進になることはありませんでした。余談ですが、バローはCanonのCマウント用のエクステンダーレンズを流用していました。これは性能がよくてよくて・・・
 さて左側は、2倍テレコンを入れて1600mmのST-402上の星像をイメージしたものです。この場合は撮像面で20μmを得るにはST-402上では24μm、すなわち±12の精度、ピクセルに直せば±1.3のずれまで許容できることになります。イメージ的にも±1ピクセル程度の制御は可能のような気がします。
 下段はシーイングが実際のとき時、まぁこれでもいいほうかもしれません。やはり、800mmよりは1600mmのほうが撮像面上での制御精度が上がるような気がしませんか?もちろん、CCDOPSなどの制御ソフト上の見かけの暴れは1600mmのほうが大きくなります。これは仕方ないですね。
スポンサーサイト

寒い朝

丹沢雪
おそ氷
 もうすぐ4月とも思えない寒い朝でした。丹沢には雪が、そして、犬の水は凍っていました。咲きかけた桜もかわいそうです。

オーバーサンプリング

 ガイド鏡は口径125mmF6.4に対し×1.4のテレコンを組み合わせて使っています。CCDは9μmピクセルです。次回から×2テレコンが使えるように工作をしました。 合成でF12.8ですから、エアリーディスクは15μmほどになります。これに9μmピクセルですから、オーバーサンプリング状態です。この状態で±1ピクセルになれば十分のはずです。1ピクセル以下の修正量などあやふやな量に頼らなくても・・・・・・さぁどうでしょうか?思考実験ではシーイングが悪いときこそオーバーサンプリングなのですが。
 長いガイド焦点距離ではシーイングを拾い安定しないという意見をよく聞きます。しかし、KY博士はこの意見には賛成しかねます。確かに短い焦点距離では、見かけ上のガイドは安定して見えます。ガイドのCCD上でいくら安定しても我々が議論するべきなのは撮像デバイスの上です。CCDOPSなどのソフトでは1ピクセル以下の精度を星像の重心を求めることによって計算します。0.2ピクセルのズレは本当に0.2でしょうか?誰も確かめたことはないはずです。0.1から1まで本当に直線性が保障されているのでしょうか?KY博士は経験上の勘の範囲です、実測したことはありませんが、信用にたる位置情報は0.5程度ではないかと思っています。すなわち1ピクセルか半ピクセルか程度です。したがって、ガイド鏡は位置計算の不安定さから逃れる焦点距離が必要になります。

ラインフィルター

ラインフィルター
 友人と発電機をシェアーすることによるトラブル回避のため、ラインフィルターを用意して見ました。パルスノイズ除去用ですが、期待薄です。高周波ノイズに対しては効果があるのですが、多分このフィルターで取れるノイズ周波数より低周波ノイズが原因でしょう。この次はノイズカットトランスですが・・・・あんまり対策採るくらいなら、発電機をもう一台動かしたほうが簡単かも・・・

暖かすぎ

セミ
蜘蛛
 なんだか、暖かすぎです。初夏の雰囲気です。庭で見つけたセミの抜け殻です。いくらなんでも早すぎます。暖かいので、うっかり出てしまったのでしょうが、仲間がいるとも思えません。地下で数年、仲間に会えることを期待していたはずです。孤独な一生でした。
 蜘蛛は1mmにも満たない超子蜘蛛です。教えられないのに立派な巣を張っていました。風で巣が揺れてなかなかAFが追従しません。ちょっとピンボケです。
 西臼へ行って来ました。発電機は友人と共用なのですが、彼がパソコンを2台使うとこちらのカメラ電源が落ちてしまいます。パソコンなんか消費電力はたかがしれています。理由は分かりません。結局それらのトラブルで坊主でした。4時半には薄明が始まるし・・・

温泉気分

 今日は温泉気分です。ほんのり硫黄の匂いがして蔵王にいるようです。なぜかというと、午前中、百日紅に硫黄石灰を散布しました。色気ない話です。
 それから、黄砂がひどいです。1km先が味噌汁色です。黄砂入りの粘土で焼き物やっていた時期もあり、黄砂に対しては親しみがあるのですが、ここまでひどいと・・・・・

黄砂

 黄砂が、来るとか・・・そうでなくても春霞なのに・・・・中国の砂漠化が進んでいるので、年々ひどくなりますね。かつて四大文明が栄えたところはみんな砂漠になっています。砂漠に文明が出たのではなく、文明が砂漠を作ってしまいました。
 先日の遠征の結果をアップしました。銀河は色に乏しく見栄えがしません。その代り星の色は強めにしてあります。また、星がシャープ過ぎて絵にならないので、少し星を膨らせました。

西臼塚に行ってきました

富士山3月
残雪
 気温は0℃付近をうろうろ。このに時期にしては暖かい夜でした。空は春霞がかかったような情けなさ。シーイングは最悪で、星はボテボテ。
 道や駐車場には雪はありませんが、林の中は残雪です。しかし、もう全面ではなくところどころ、地面がのぞき、富士山にも春は近づいています。

3月のシクラメン

3月のシクラメン
 まだまだここのところ気温が低いのでシクラメンはまだまだ花盛りです。つぼみもどんどん出てきます。

やっぱり温暖化?

 8日は雪混じりの雨で寒い日でした。でもやはり温暖化だと思います。
 79年の3月の関東は大雪で、東京は麻痺しました。また、86年3月には湿った雪で送電線の鉄塔が倒れて2日間にわたり大停電となってしまいました。幸いこのときはまだ、電気の要らない石油ストーブがあったので寒さだけはしのげました。今停電すると、石油ストーブも使えません。電気不要で暖を取る手段はありますか?移動天文屋さんは発電機が使えますね。
 雪混じりの雨ですんだのことは、温暖化が進んでいることの証左でしょう。

分子雲・・・・あれれ

 最近、アマチュア天体写真では分子雲?が大流行です。星ナビ4月号のフォトコン、オリオン アソシエーションもすばらしい写真です。しかし本人コメントの、「メジャーな天体も含め、分子雲が凄いです」、には????
 分子雲とは自ら発光していない冷たいガスです。温度は数Kから数十Kでしょう。分子雲の近くに明るい星があるとそれに照らされて反射星雲になります。照らされる光のエネルギーが高い(紫外線やX線) と、分子がばらばらになり電離発光をするようになると散光星雲に分類されるようになります。もちろんそれぞれの中間もあり、反射星雲も、電離発光するには至ってないので広義の分子雲といえなくはありません。まぁそれは今までの慣例で反射星雲としましょう。となると分子雲は光も発していない、反射もしていないガスです。可視領域では、黒くて見えることはありません。Hαフィルターを透して分子雲本体はけっして写りません。エータカリーナのキーホール、馬頭星雲などがこれに当たります。またガスが向こうの星の光を透しませんから、星の密度が低くなることによりそこに分子星雲があると分かります。
 この定義で、星ナビの上記の作品を見てみますと、確かに分子雲がないわけではありません。画面のところどころにある黒い筋やモヤモヤがこれに当たります。全面に広がっている白いガスの流れは分子雲ではありません。散光星雲か反射星雲が淡いだけです。おそらく前者と思います。 もう一つ、別な見方もありえます。発光または反射している星雲は思いのほか均一で、手前全面に分子雲がありそれが向こうの光をさえぎって複雑なガスの流れのように見える。これなら全面に分子雲の表現もありえます。この場合は輝度の高いところほど分子雲が薄いことになります。ネガとポジの関係です。作者コメントはこれを言っているのでしょうか?
 最近のフォトコンなどでは淡いとことを分子雲という風潮があるように感じられます。いつごろからそうなったのでしょうか?雑誌の編集者もそれを放置しているように思えます。

桜雑誌
 写真の雑誌を買ってきました。桜島からか旭川まで1ヶ月以上に渡って桜を楽しめるのは日本人の特権です。九州から桜の写真を撮りながら北上し、秋には大雪山からスタート、紅葉と共に霧島まで南下するのはいつの日かやりたいと思っています。生きている間にその時間が取れるでしょうか?もう一つ、広島カープ1年の全ての試合を球場で見るのも目標です。

海老名IC

海老名料金所
 圏央道の海老名ICが開通しました。当面150円で東名の厚木ICまで直結です。富士山への遠征はずいぶん楽になります。
 圏央道といっても、超部分開通で八王子につながるのはいつになることやら。つながると、川上、しらびそが近くなります。

☆ナビ4月号

 KY博士のM42がフォトコンに載りました。周りを見ても代わり映えしない名前がずらり。世代交代が進みません。

春間近

桜2
桜1
 大学も春間近です。新入生らしき見学者もぼちぼち見られます。桜も3分咲きで、4月1日の新学期まで持つかな??
 もう40年も前ですが、岐阜のほうで春近というバス停を見たことがあります。今もあるのかな?
 天文ガイドの4月号を見ています。新製品インプレッションでNikkor24mmF1.4が取り上げられていました。周辺まで整った星像です。天体写真に使う気はありませんが、宝くじが当たれば欲しいレンズですね。しかし、神レンズと呼ばれる14-24㎜F2.8を押しのけるほどの魅力を感じる人がいるでしょうか?

モザイク合成作業の回転Ⅱ

 モザイク合成の回転に伴って星雲の描写が低下することまずありません。いくらピントばっちり、ガイドばっちりにおいこんだとしても星雲の構造の解像は、星ほどには上がりません。コントラストがないものは解像も悪いからです(DIARY 09-06-24参照)。こちらはどんどん回してOKです。

モザイク合成作業の回転Ⅰ

回転
 モザイクは実効的に総画素数を増やし、プリント上で小さな星像となり、見かけシャープな印象になります。もちろん、モザイクを必要としない画素数の撮像素子もありますが、一部のアマチュアを除いてまだ手が届く価格ではありません。
 モザイクの作業で回転は不可欠です。その回転によって星像が悪化するか、実験してみました。0°はほぼ理想的な星像です。中央の十字は5つのピクセルからなります。KY博士も740mmのとき、条件がよければこの十字の星像が得られます。たいていは左の3×3、右は左のそれに角が生えたような星像です。下段はそれに濃淡をつけています。これを400dpiのプリンターの紙20cmの端において回転させます。0.1°、1°、4°です。それぞれに星像が悪化します。0.1°の悪化はわずかですが、1°はかなり悪化します。4°は1度より軽微です。この角度との関係はたまたまだと思っています。ちょうど整数で割り切れるような位置に来たときは悪化が少なくなるようです。とにかく回転で星像は悪化します。
 でもモザイクでは、その悪化を上回って総画素数が増えるメリットのほうが大きいようです。実験でもわかるように星像が倍の大きさにはなってないからです。逆に言えば、モザイク前提なら究極の星像を求めても報われないということです。少し手抜きが出来ます。フィールドでの撮影では手抜きが出来る事項が多いほど余裕も大きくなり、打率があがります。手抜きでなくても、多少シーイングが悪化してもOKとも言えます。

おかげさまで 11111

11111
プロフィール

KY博士

Author:KY博士
公開中

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる