MTF

 望遠鏡を極限まで調整し、ガイドもがんばって、星を2~3数ピクセルに追い込んだはずなのに、肝心の星雲の描写はさほど変わらないということはよくあります。KY博士の北アメリカがその良い例です。風で星はビリビリで楕円なのですが、星雲自体の描写は期待外はずれというほどではありません。もちろん、星自体がぼやけていますからシャープ感はありません。なぜこのようなことが起こるか?これを説明するのがMTFの考えです。MTFは光学系の性能を示す最も適した指標であるとされています。解像度とコントラストの両方を議論しないといけないといけませんよ、というのが簡単な解釈です。MTFの考えを逆読みすると、星のように、コントラストが極めて大きな対象に比べ、星雲のようにコントラストがない対象は位置分解の性能が落ちるということです。元々分解能力がないのですから、少々風が吹いたくらいや、ガイドがびびったくらいでは星雲の描写は大きくは変わらないということです。もちろん鑑賞写真としては大きな星では見劣りはします。
  しかしながら望遠鏡では一部のマニアを除いて、特にカタログ上ではMTFが語られることはありません。実際にはどうなのでしょうか?望遠鏡が使われる環境では、光学系の性能以上に空の性能(笑)が支配することはよくあります。それでも、屈折のほうが反射系より良いMTF特性を示すようです。かつてのNikonED10cmは、20cm反射よりよく見えるということはしばしばありました。 といってもアマチュアがこの特性を改善できる策は限られています。良い空に出かけ、空のコントラストを上げる、フードをつけて迷光を下げる、光学系上のゴミを少なくするなどです。屈折でガラスの濁りがあっても我々にはどうすることも出来ませんし、反射系のスパイダーの回折もどうすることも出来ません。  
 コントラストのない対象では位置検出能力が劣るということから、星雲の中の黒い筋のような暗黒帯が、微光星と同じサイズでプリントされていたとしたら、これはいんちき写真です。いんちき写真でないとしても、いんちき処理のやりすぎです。
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還暦

江戸切子
 還暦のお祝いに、仕事仲間から、江戸切子の徳利と杯をいただきました。とても高価なものです。一つ一つ手作業で刻みを入れて研磨するわけですから熟練を必要とする作業です。還暦ですから、赤です。冷酒をおいしくいただきました。ありがとうございました。
 右のカツは、なんと鯨カツです。子供の頃は貴重な蛋白源で、肉といえば鯨でした。たまに食べると懐かしさも手伝って旨い。 

梅雨本番です(*^。^*)

 雨や曇り空が続きますね。新月時期というのに。梅雨ですから当然ですが。
タイトルに(*^。^*)がついているのは、たとえ晴れても、仕事と体の調子で行くことが出来ないので、心穏やかという意味です。行ける人には申し訳ないのですが、この顔文字です。
 
 反射と屈折を両方使ってきた者のコメントです。微光星の大きさは両者ともそれほどかわりません。極端に大きな星もそれ程かわりません。これはフィルムのイラジエーションや撮像素子の散乱ですからこれもあまり差がないでしょう。差が出るのは中間の明るさの星です。大体において、中間の星の大きさは屈折系のほうが大きいと思います。この原因はレンズのガラスの問題ではないかと想像しています。かつてのEDアポクロマートのレンズにレーザー光を入れると、ちゃんと光跡が見えるのです。光跡が見えるということはレンズに濁りがあるということです。それに対し、当時のフローライト3枚玉と、アストロフィジックスの3枚玉はこの光跡がほとんど見えません。そして中間の星が小さくスッキリした画像が得られていました。現在は、光学ガラスもよくなったのか、光跡は見づらくなっていますし、それにつれて中間の星像もよくなってきました。それでも反射にはかないません。この中間の星の小ささが写真全体をシャープに見せるようです。それに対し、屈折は広いイメージサークルが得られ、プリント時の拡大率が小さくてすみ、その分見かけ上小さな星像が得られます。撮像面積に小さなデバイスには反射系、大きなデバイスには屈折系がとりあえずの結論でしょうか?

Canp09

 Canp09にプリントだけ参加です。そのプリントをこれに参加するkさんに託しました。それをプリントするとき、最近処理が荒れてるなぁと・・・・ここに以前にも書きましたが、webを前提に処理をしたものからのプリントは今一になります。もちろんweb用を元にプリント用に再調整はするのですが。次回からは、プリント用を先に作り、それを基にweb用を作りましょう。

遠藤ショップに行ってきました

 仕事の帰りに、ちょっと回り道。遠藤さんのショップに行ってきました。屋上にはドンとドームが・・・こちらもいつかは、屋上にドームを・・・ドームは腰に優しい・・・
 遠藤さん、日食の仕事、準備で忙しそう・・
 駅までの迎えと送り、ありがとうございました。

右巻き? 左巻き?

ネジリンボ左右
 庭の芝のあちらこちらにネジリンボが咲いています。ネジリンボには右巻きと左巻きがあります。どちらが右巻きで、どちらが左巻きか定義が出来ませんが、我が家のネジリンボは写真の右のタイプが8割です。同じ株から右と左が出ることもありますから、遺伝的な問題ではなさそうです。
 写真はややピンボケです。コンパクトタイプのデジカメでMFでピントをあわせるのは大変です。AFでは奥の芝にピントが合ってしまうし。早くデジイチが欲しい・・・・

シクラメンの近況です

梅雨のシクラメン
  シクラメンの夏越えはそれなりに手間がかかり、次の冬に再びきれいな花を咲かせるのは素人には難しいところです。秋の終わりに買いなおしたほうが安上がりです。かといって、枯らしてしまうのもかわいそうです。ということで、ただいま夏越え中です。花が終った頃、鉢から取り出し、根の周りを2~3cm程そいで、新しい用土と共にまた同じ鉢に戻してあります。秋口にワンサイズアップの鉢に植え替えます。春と秋はまったく同じ用土ですから、根もストレスなくなじむだろうとの作戦です。今は、こぼれ日の栗畑においてあります。鉢の下は落ちた栗の花です。

フィルターの位置と枚数

 今の天体写真では、光学系の途中になん枚ものフィルターが挿入されるのが常です。もちろんよい訳はないでしょう。
 KY博士の機材でも、デジカメの前に2~3枚のフィルターが存在します。カメラのマウントより、少し出た位置に無色のケンコーL37スーパープロを置いています。なぜケンコーなのか?他のに比べて、ずば抜けて高いからです。高いからいいものだろうと・・・単純な理由と頭脳です。そこからさらに4~5cm前方に赤外ブロックフィルターを置きます。その先さらに前方5cmの位置に同じくケンコーのL41スーパープロか、フジのアセテートフィルターSC64を置くことが時々あります。撮像のCMOS直前には何も配せず、さらにフィルター同士を極力離すのは、反射往復による弊害を防ぐためです。これにより、輝星の周りにすら、リング状のゴーストの発生はありません。
 さて本題ですが、市販のフィルターの面精度は高々1~2λです。1/4λの高精度品や、中には1/50λなどの超高精度品もありますが、アマチュアの手の届くところにはないでしょう。少なくともヨドバシには売っていません。写真撮影の場合には、光路の途中に入れても結像位置で数ミクロン光がずれないと、問題があっても我々にはそれを検出することは出来ません。撮像面の10cm先のフィルターの精度不足によるプリズム作用で、光のずれが数ミクロンを超えるなんて、今のフィルターでそんな粗悪品が出回っているとも思えません。
 しかし、何枚も重ねて使う時には注意したほうがいいでしょう。不確かな面が2面、4面と増えていきます。特に厚いガラスでは懸念が大きくなります。フジのアセテートフィルターは、薄くさらにガラスより屈折率が小さいため、たとえへにゃへにゃでも、光学的な悪影響はほとんどないといわれています。半世紀も前には、コダックのゼラチンフィルターはガラスフィルターより信頼性がありました。しかしこちらは、当たり前ですが、コーティングはされておらず、10%に近い表面反射による損失があります。我々の場合は損失より、迷光がより問題ですが。
 ガラスフィルターの重ね使いで精度が気になった場合には、シリコンオイルで二枚を重ねあわせる業もあります。オイルとガラスの屈折率の差からオイル面の2面の精度は無視してよくなります。不確かな面精度の4面が2面になります。といっても、シーイングの悪影響の方がいつの場合にも大きいのも確かです。また、オイル貼り面での反射はまず問題にならないくらい微小です。
 結論的には、フィルターは増やさないのが一番安全です。遠藤さんのブログも参考にしてください。ここのリンクから入れます。

皇帝ダリア

皇帝梅雨
 入梅宣言はまだでしょうか?天文的にはもう完璧な梅雨ですね。しばらく活動はお休みですかね。車に積み込んだままの機材を降ろして、整備しなくては・・・
 皇帝ダリアは、どんどん伸びて、今は人間の背丈くらいです。最終的には4mを超えるでしょう。台風が来る前に支えが必要です。

プリント用処理

北アメ
 写真は、先日アップした北アメリカ・ペリカン星雲のプリント用の処理です。一般的なパソコンディスプレイで見るときは、GALLERY-3の画像のほうが好ましいと思います。Web公開を目的とした処理とプリントを目的とした処理の差です。私のプリンターは富士の標準にキャリブレーションしてあります。

栗の花です

栗の花Ⅱ
 今栗の花が盛りです。花といってもきれいなものじゃありませんが。8月末には、最初の栗が食べられますから、3ヶ月で実になることになります。これはかなりのスピードです。今年もたくさん生ることを期待しています。

冷却効果

 冷やし箱デジイチを初めて実戦で使いました。撮影の夜は強風でどうせ成果は期待できないだろうと、画素ずらしはやりませんでした。画素ずらしは撮影コマごとにガイド星を少しづつずらすため面倒です。
 結果は、画素ずらしをやってないにもかかわらず、かなり滑らかでした。冷却効果でしょうか?今後は明るい対象(暗部を無理に持ち上げない)には、画素ずらしは不要でしょう。撮影がずいぶん楽になります。
 KY博士は基本4コマのコンポジットですが、その4コマの撮影中の30~60分は、世話なしでずっと暇です。暇があると、いろんな人の機材を見物に行ったり、コーヒーを淹れたりすることが出来ます
プロフィール

KY博士

Author:KY博士
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